「歴史に新しいページ」 日本テレビ系4社の読売中京FSHD発足式

2025/04/01 20:21 

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 日本テレビ系列の札幌テレビ(札幌市)、中京テレビ(名古屋市)、読売テレビ(大阪市)、福岡放送(福岡市)の4社が経営統合した持ち株会社「読売中京FSホールディングス」(FYCSHD=フィックスホールディングス)の発足式が1日、東京都港区の日テレタワー内であった。石沢顕社長(日本テレビHD副会長)は社員に向けた訓示で「私たちがやろうとしていることは、まさに民間放送の歴史に新しいページを書き加える作業だ」と呼びかけた。

 4社は昨年12月、共同株式移転方式でFYCSHDを設立すると正式決定。今年3月に村上誠一郎総務相から認定放送持ち株会社の認定を受けた。日テレHDが株式の20%以上を保有して筆頭株主となり、読売新聞グループが計15%以上を出資する。4社はFYCSHDの完全子会社となる。会長には丸山公夫・中京テレビ会長が就いた。

 全国の民放局を取り巻く経営環境が厳しくなる中、同じ系列のローカル局が地域を超えて連携することで、経営基盤の強化や地上波ビジネスの再構築を模索する狙いがある。上智大の音好宏教授(メディア論)は「この経営統合は業界再編の号砲という見方もあるが、読売新聞社と日テレ系放送局の連携強化とみるのが妥当。4社は地域と向き合う形のビジネスができることが共通しており、在京キー局ではできない、小回りの利くビジネスを展開していくだろう」と語る。【佐々本浩材】

毎日新聞

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