「リアス連合」初戦で涙も達成感 30キロ離れた2校の球児の共闘
第108回全国高校野球選手権宮城大会は11日、仙台市宮城野区の楽天モバイル最強パーク宮城など3球場で1回戦9試合があり、高校球児たちの熱い夏が始まった。同区の仙台市民球場では、気仙沼向洋と南三陸のリアス連合が登米総合産と対戦し、一度は逆転に成功するも6―9で惜敗した。
◇合同練習は週末のみも…前向きに
南三陸の優しいクリーム色と、気仙沼向洋の目が覚めるような真っ白。2種類のユニホームの球児たちが入り交じるリアス連合の主将、投手の山内蓮人(南三陸・3年)は初戦敗退に大粒の涙を流したが、どこか満足げでもあった。
「気づけば、連合チームとは思えないぐらい一つのチームになっていた」という達成感があった。
初回に3点を失ったが、気仙沼向洋の捕手、芳賀優太(3年)と声を掛け合い立て直し、二~六回は1安打無失点に抑えた。七回に2点適時打を浴びて降板したが、「持ち前の粘りの投球ができた」と胸を張った。
昨夏の大会後に結成した連合チーム。両校の距離は約30キロあり、長期休暇以外で一緒に練習できるのは週末のみ。それでも「合同練習で見つけた課題を、平日にひたすら突き詰めて克服できる」と前向きに捉えた。
連合チームをどうまとめあげるか悩んだときもあった。毎日のようにSNSで連絡を取り合ったり、オフの日にバスでお互いの町を訪れ合って食事をしたりして仲を深めた。
「連合チームでも戦えることを証明しようとここまできた。諦めず、良い試合ができた」と、高校野球最後の夏を終えた。【岩田優希】
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