渡部暁斗さんの「ラストジャンプ」に大歓声 地元の長野・白馬で
冬季五輪6大会に出場して個人、団体で銀銅計四つのメダルを獲得し、3月で現役を引退したノルディックスキー複合の渡部暁斗さん(38)の「ラストジャンプ」の催しが6日、地元の長野県白馬村であった。渡部さんは風に乗った好飛躍を披露し「最後にいいジャンプを見てもらえ、うれしい気持ちでいっぱい」と笑顔だった。
会場の白馬ジャンプ競技場で、渡部さんの乗ったリフトを動かすために参加者がペダルをこいで発電。小中学生148人のほか、五輪で日本女子最多の10個のメダルを獲得し今季限りで引退したスケートの高木美帆さん(32)、ミラノ・コルティナ五輪スノボードスロープスタイル銀メダルの長谷川帝勝(たいが)選手(20)、同五輪ジャンプ女子ノーマルヒル銅メダルの丸山希選手(28)、橋本聖子JOC会長などが加わった。
みんなの力でたどり着いたスターティングゲートから滑り降りた渡部さんは、大歓声を受け本人も満足のラストジャンプをした。
トークショーでは、渡部さんが取り組む「地球温暖化」の問題が語られた。渡部さんは雪の減少などを感じていたが「昔は見て見ぬふりをしていた」という。しかし新型コロナウイルス禍の中で「スポーツ選手が結果を出す以外に何ができるか」を考え、活動を始めた。長谷川選手も「海外のスキー場も大分変わってきた」と雪不足への危機感を示した。
高木さんは「知ることが環境問題の活動の第一歩になると感じた」と話し、渡部さんは「小さい行動でもいいので、今日をきっかけになにかを初めてもらえれば」と呼びかけた。【鈴木英世】
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