正捕手放出、異例のトレード…DeNA、SB両チームの狙いは

2026/05/12 18:34 

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 プロ野球のDeNAが正捕手の山本祐大を放出し、ソフトバンクと1対2でトレードする異例の決断をした。背景には中長期を見据えた両チームの戦略があり、球団幹部への取材で交渉の経緯も明らかになった。

 山本のトレードについてDeNAの木村洋太球団社長は「今年優勝するため、そして中長期、強いチームであり続けるために必要だと考えた。代償なしにプラスを作ることはできない」と狙いを語った。

 木村社長は「先発投手陣がほしいという強い思いは常にあった」とも語った。米国で手術を受けた新外国人コックスや、昨季6勝を挙げながら不調のデュプランティエが戦線離脱。投手の補強を模索する中で、ソフトバンク側から山本を指名して打診があり合意に至った。

 投手に加えて野手も獲得し、木村社長は「非常に重要な選手を出す以上、目先のことだけで判断できるようなものではなかった。来年以降のために、という協議をしていた中で、2対1(のトレード)で落ち着いた」と説明した。

 一方、昨季日本一に輝いたソフトバンクにとっては、セ・リーグ随一の捕手の獲得は大きなプラスとなった。

 昨季正捕手として105試合に出場した海野隆司は、今季も開幕から多くの試合で先発出場する。今季リーグ2位の盗塁阻止率4割7分4厘を誇り、リード面でも定評があるが、今季もここまで打率2割、1本塁打にとどまり打撃に課題がある。経験豊富で打者としても実績のある山本は補強ポイントに合致した。

 小久保裕紀監督は「打つ方も含めて期待したい」と話し、城島健司チーフ・ベースボール・オフィサーも「注目していた選手の一人。脂がのった年齢である点も魅力で、中長期的なチーム強化になる」と期待を寄せた。【村社拓信、牧野大輔】

毎日新聞

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