一冬で「別の投手に」進化 中京大中京・太田が好救援 センバツ

2026/03/24 18:14 

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 ◇選抜高校野球大会2回戦(24日、甲子園)

 ◇○中京大中京(愛知)9―4帝京(東京)●

 エースが攻略されても、中京大中京は頼もしい2番手が踏ん張り、帝京の勢いを押し戻した。

 4点リードの五回、好投を続けていた先発の右腕・安藤歩叶(あると)が4失点。試合が振り出しに戻り、なお2死三塁で帝京の4番・木村成良(せら)を迎えた。カウント1ボールとなり、マウンドに送られたのは左腕・太田匠哉だった。

 「この打者で切って、攻撃につなげる」と臆さずストライクゾーンに球を投げ込み、空振り三振に仕留めた。

 六回以降も帝京打線に対し、「気持ちで負けない」と立ち向かった。八回には3者連続で空振り三振を奪い、自己最速を更新する141キロをマークするなど、躍動した。

 5点のリードをもらった延長十回、2死から安打を許したものの、直後の打者を1球で打ち取った。5回3分の1を3安打無失点、無四球、9奪三振。「冬の間にやってきたことを出せた」と喜んだ。

 昨秋までは体の線が細く、球筋も安定しなかった。公式戦での登板機会もわずかで、「実力不足」だった。

 しかし、改革に乗り出した一冬で、生まれ変わった。

 指先の感覚や、足の踏み込みなどを意識して1日130球を投げ込み、制球を磨いた。

 元々は下宿していたが、昨年11月に静岡の実家から母・真理子さんが来て2人暮らしを始めた。朝昼で8合ほどの米をたいらげ、授業の合間にもおにぎりを食べて体重は10キロも増えた。その結果、球の強さが増し、高橋源一郎監督も「別の投手になった」と驚く進化を遂げた。

 初戦も八回途中から救援してピンチをしのぎ、甲子園で無失点を継続している。成長著しい背番号「10」が、チームの躍進を予感させる。【円谷美晶】

毎日新聞

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