風を読んだ鹿島アントラーズ 異様な気象条件、2点差ひっくり返す
◇J1百年構想リーグ・第4節(28日・埼玉スタジアム)
◇○鹿島アントラーズ3―2浦和レッズ●
試合中、観客席のどこからともなく声が聞こえてきた。
「風が読めないな」
90分間、強い風が吹く異様な気象条件だった。
2―2で迎えた終了間際、鹿島の左CK。ゴール前に入ったFWチャブリッチは「本来よりも遅いスピードでボールが入ってくる」と予想した。その直前、自身がキッカーを務めた逆サイドのCKでは、想像以上にボールにスピードが出たためだ。
実際に鹿島のMF柴崎岳からのボールは緩い弧を描き、さらにゴール前で減速した。浦和のGK西川周作が「ボールが止まった」と形容するほどだった。
対してチャブリッチは落下点を読み切り、頭でドンピシャで合わせ、勝ち越しのネットを揺らした。
試合自体も読めない展開だった。
前半19分までに浦和が2点を先行し、一方的にペースを握っているかに見えた。
だが、鹿島の鬼木達監督は「押されまくっている感覚はなかった。一つ二つボールを前進できれば、一気に(ゴールへの道が)開けるシーンはあると思っていた」。
言葉通り、2点差をひっくり返した鹿島。決勝点を生んだ柴崎とチャブリッチはともに途中出場だった。風の読み勝ちで勝ち点3を得た。【高野裕士】
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