JR東日本から4年ぶりドラフト指名 高橋隆慶がソフトバンク5位

2025/10/23 19:29 

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 ◇プロ野球・ドラフト会議(23日)

 ◇JR東日本 高橋隆慶内野手(23)=ソフトバンク5位

 JR東日本の2年目・高橋隆慶内野手がソフトバンクから5位指名を受けた。JR東日本からドラフト指名選手が出るのは、2021年の山田龍聖投手(巨人2位)以来、4年ぶり。

 高橋選手は茨城県出身。2人の兄の影響で小学校低学年から野球を始めた。兄に憧れ、小学校の卒業記念の制作物に夢を書く際は「お兄ちゃんを超える野球選手になる」と記した。

 茨城・明秀日立高で甲子園には届かなかったが、金沢成奉監督と出会い、野球人生が変わった。

 もともと、人前に出るのが苦手で、常に誰かと一緒にいるタイプだった。金沢監督から「自分がない」「芯を持て」と何度も言われ、気持ちを強く持てるようになった。

 中大ではプロ志望届を出したが、指名漏れを味わい、都市対抗大会に16年連続出場中の社会人の名門・JR東日本に入社した。

 1年目から4番を任され、「プロに行くために足りない部分をどれだけ2年間で鍛えられるか。自分がどこまで本気になれるかの勝負だと思っています」と話していた。

 昨年11~12月のアジアウインターリーグに社会人選抜として参加。1カ月間、スタメンで出場し続け、「いかに好不調の波を作らずにプレーできるか」のコツをつかんだという。

 今季は対応力の高さで高打率を残すなど、右の強打者として存在感を示していた。「自分でも驚くぐらい良いコンディションでプレーできている」。地道に力を磨いてプロへの扉をこじ開けた。【円谷美晶】

毎日新聞

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