男子マラソンで異例の同タイム決着 どう判断した? 世界陸上

2025/09/15 11:56 

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 陸上の世界選手権東京大会は第3日の15日、男子マラソンがあり、1、2位を競い合った2人の選手が同タイムでフィニッシュし、写真判定で優勝者が確定した。

 42・195キロで争うマラソンで写真判定によってメダルの色が決まることは珍しい。

 トラック勝負にもつれたレースは、わずかに先行していたアマナル・ペトロス選手(ドイツ)をアルフォンスフェリックス・シンブ選手(タンザニア)が猛追し、ほぼ同時にフィニッシュした。

 タイムは2人とも2時間9分48秒。

 着順は写真判定となり、胴体が先にフィニッシュラインに達したシンブ選手が金メダルを獲得した。

 世界陸連(WA)によると、2人の差は、わずか0秒03だった。

 競技規則で、ロード種目の記録は秒未満を切り上げるため、公式上では「同タイム」となる。

 短距離種目のような激しい競り合いを制したシンブ選手はこう語った。

 「疲れているし(レースは)タフだったけど、気分はいいよ。(フィニッシュの瞬間は)勝ったと気づかなかった。(結果を見て)僕が勝ったんだと思ったよ」【岩壁峻】

毎日新聞

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