「奇跡」 菊池病乗り越えた福部真子 100m障害準決勝へ 世界陸上
◇陸上世界選手権(14日、東京・国立競技場)
◇女子100メートル障害予選5組4着=福部真子(日本建設工業)
やっとの思いでたどり着いた舞台だ。福部真子は女子100メートル障害予選のスタートラインに立ち、歓声を浴びた瞬間、こう思ったという。
「奇跡だな」
日本記録保持者で、2022年の世界選手権と昨年のパリ・オリンピックで準決勝進出を果たした国内トップのハードラーだ。
しかし、昨秋に首のリンパ節が腫れて発熱する原因不明の「菊池病」を発症。今季は思うように練習ができない時期が続いた。
世界選手権の参加標準記録(12秒73)の突破を目指す過程で、わずか0・01秒届かなかったレース後には「病気になっていなかったら……」と涙を流した。それでも最後の挑戦と決めた8月中旬の大会で、参加標準記録ピタリの12秒73をマークし、代表入りした。
この日の予選は12秒92で5組4着。自動的に準決勝に進める組3着までに入れず。残る可能性は、各組4着以下の中でタイム上位6人に入ることだった。フィニッシュ直後は厳しいと思い込み、険しい表情を浮かべた。ところが、実はその時点でタイムで拾われることが確定していた。知らされた福部は「本当ですか。やったー」と満面の笑みで喜んだ。
「大事に走りたかった。その思いが準決勝進出につながったと思う」。走れる喜びをかみ締め、15日の準決勝では自身の日本記録更新を目指す。【磯貝映奈】
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