「判定でも…」 ボクシング井上尚弥、最大の難敵を前に万全の準備
◇ボクシング 世界スーパーバンタム級4団体タイトルマッチ(14日、名古屋・IGアリーナ)
◇井上尚弥(大橋)―ムロジョン・アフマダリエフ(ウズベキスタン)
無敗の井上尚弥が今回迎え撃つ相手は、キャリアの中でも屈指の難敵だ。ここまで強い警戒心を抱きながら、準備を進めてきた。
井上は「強引なボクシングはしない。しっかり十二回を戦って判定でもいい。勝つことだけにこだわる」と語っていた。ファンは常に圧倒を求めるが、前戦まで30戦全勝(27KO)を誇る「モンスター(怪物)」は勝ち方にこだわらない考えすら示した。
準備は尽くした。特に力を注いだのがスパーリングだ。「唯一怖いのはフィジカルとパワー」と相手を分析し、油断や慢心を排した。有望選手も多い帝拳ジムに出稽古(でげいこ)して成長株と拳を交えた。
スパーリングは回数だけではない。アフマダリエフと対戦経験のある元スーパーバンタム級2団体王者のマーロン・タパレス(フィリピン)と打ち合った。
井上もタパレスとは2023年12月に対戦し、十回KO勝ちでスーパーバンタム級の4団体王座統一を果たしている。かつての「敵」とも練習を重ね、「パンチ力や頑丈さなど突出した強みを持つ選手を選び、それらを一つ一つの課題としてクリアしてきた」と振り返る。
所属先である大橋ジムの大橋秀行会長も「デビューから十数年たつが、スパーリングパートナーの層の厚さは過去最高だった」と手応えを語ったほど仕上がりは十分だ。
12月にはサウジアラビアでの興行も取り沙汰されている。それでも井上が見据えるものはその先にある。来春にも予定されている中谷潤人(M・T)との東京ドームでのビッグマッチだ。
中谷は6月にバンタム級で2団体の世界王座を統一した後、井上との対戦を熱望し、スーパーバンタム級に階級を上げる意向を示した。
井上も「(ビッグマッチに向けて)着実に進んでいく」と気合十分。無敗を守り、さらに強さに磨きを掛け、「東京ドームで日本選手同士のメインイベント」という日本ボクシング界の夢に向かう。【黒詰拓也】
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