けがから回復途上のサニブラウン、眼前に世界の壁 世界陸上
◇陸上世界選手権(13日、東京・国立競技場)
◇男子100メートル予選7組7着=サニブラウン・ハキーム(東レ)
サニブラウンが目指した3大会連続の男子100メートル決勝進出は、あっけなく霧散した。
大会初日の午後セッションのチケットは完売。何よりも待ち望んだ大観衆の国立競技場の声援に「鳥肌が立つほど感動した」と語りながら、「追い風」にはできなかった。
昨季から手応えをつかんでいたスタートで、脚が思うように運べない。「前半からしっかりと組み立てないといけないところで、後れを取った」と、この種目でパリ・オリンピック4位入賞のアカニ・シンビネ(南アフリカ)らに追いすがれなかった。
原因は明白だ。6月下旬に右股関節の骨挫傷を負っており、回復はやはり途上だった。「帳尻あわせでは世界と戦えない。準備不足」と反省した。
前回まで2大会連続で世界選手権ファイナリストになった。その自負と、国内第一人者としての自覚を強くしているが、今、再び世界の高い壁が眼前にそびえる。
日本選手初のオリンピックでの9秒台(9秒96)をマークしながらパリ五輪では決勝進出を逃した。当時は「足りないっすね」と、幾度もつぶやいた。
そして、自国開催の世界選手権での予選敗退。パリでの悔しさと以前にも増した責任感を推進力としたかったが、26歳は力不足を痛感する。
20日に予選が行われる男子400メートルリレーでも主軸と期待されるが、サニブラウン自身は万全でないゆえに「走るなら、仕事をしたい」と慎重だった。
男子100メートルで日本勢が一人も準決勝に進めなかったのは、2015年北京大会以来だ。サニブラウンを含め「個」の力にはね返された経験をリレーに生かせるか。個人種目の敗退で長くなったリレーに向けた準備期間に、メンバーがどこまで状態を上げられるかが鍵だろう。【岩壁峻】
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