全勝優勝に王手 先発・下重の誕生日祝う大量得点 野球U18W杯

2025/09/13 23:02 

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 ◇野球U18(18歳以下)ワールドカップ(W杯)

 ◇2次リーグ ○日本9―1台湾●(13日・沖縄セルラースタジアム那覇)

 先発マウンドに上がった友の誕生日を祝うかのごとく、序盤から日本打線は得点を重ねた。台湾に計11安打、9得点。昨年のU18アジア選手権決勝で敗れた難敵に大勝し、主将の阿部葉太(神奈川・横浜)は「あすにつながるすごく良い戦いができた」とうなずいた。

 幸先良く一回に阿部の適時二塁打などで2点を先取。二回には5連打など打者11人を送って8安打を放ち、7点を挙げた。今大会は終盤に勝負強さを見せてきた打線が台湾投手陣を早々に打ち崩した。

 この日は、先発左腕・下重賢慎(群馬・健大高崎)の18歳の誕生日だった。大量援護を受けて、得意の緩急を生かしながら3回を無失点に抑えた。投球数も32球で球数制限を超えず、翌日も登板できる。下重は「初回から2点を取ってくれ、最高のプレゼントだった。18歳の良いスタートが切れた」と喜んだ。

 これで開幕8連勝と好調を維持し、14日の決勝の米国戦へ向かう。日本が初優勝した前回W杯では、リーグ戦で2敗しながらも決勝へ進み、悲願を遂げた。目指すは全勝優勝での大会連覇だ。阿部は「あと1試合しかないと思うと寂しい気持ちもあるが、最高のチームに仕上がった。あすに全てをぶつけたい」と誓う。偉業へ舞台は整った。【長宗拓弥】

毎日新聞

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