日本勢メダル1号の勝木隼人は34歳、遅咲きの苦労人 世界陸上
陸上世界選手権東京大会の最初の種目となった男子35キロ競歩で勝木隼人選手(自衛隊)が3位に入り、今大会の日本勢メダル第1号となった。日本代表男子選手で最年長の34歳。遅咲きの苦労人は念願の自身初メダルに「日本チームに勢いをつけたかった。最高の形」と満面の笑みを浮かべた。
暑さと高い湿度の影響で過酷なレースとなった。先頭争いをする選手が次々と脱落する中、暑さが得意と自負する勝木選手は「最後に(ペースを)上げられる自信があった」と冷静だった。遅れかけても粘り、メダル圏内が見える位置を維持し続けた。
さまざまな経験を積んできたから、多少のことでは慌てない。東海大卒業間際の2013年2月、日本選手権男子20キロ競歩の優勝を条件に採用を約束した企業があった。しかし、大会前に故障して採用は見送られた。仕方なく、地元の福岡でアルバイトをしながら練習を続けた。
1人では練習の質を維持するのは難しく、14年春に自衛隊に一般採用で入隊。1年目は訓練が中心で「1日3分間だけ競歩の動きをして忘れないようにした」という時期もあった。
その後、19年の世界選手権と21年の東京オリンピックに出場したが惨敗。それでも、世界のメダルを目指して競技を続けてきた。
現役時代、自衛隊でチームメートだった日本陸上競技連盟強化委員会の谷井孝行ディレクターは「失敗を繰り返しながらも折れずに修正していく執念と粘り強さがある」とたたえる。
東京開催でレース中は沿道の多くの人の声援に支えられ、フィニッシュの国立競技場では大歓声を浴びた。勝木選手は「テレビで見たような光景。すごく力になった」と感謝した。【磯貝映奈】
-
国内でも熱視線、三浦龍司が得た「宝物」 世界陸上 男子3000m障害
◇陸上世界選手権(15日、東京・国立競技場) ◇男子3000メートル障害決勝8位(8分35秒90)=三浦龍司(SUBARU) この種目一番の見どころである…スポーツ 4時間前 毎日新聞
-
棒高跳び「新・鳥人」デュプランティス、世界新で3連覇 世界陸上
陸上の世界選手権東京大会は第3日の15日、男子棒高跳び決勝でアルマント・デュプランティス(スウェーデン)が6メートル30を跳んで自身の持つ世界記録(6メートル…スポーツ 4時間前 毎日新聞
-
裏のマラソン?激化する厚底シューズ 東京世界陸上で目立ったのは?
東京で34年ぶりに開催中の陸上世界選手権は14、15の両日に男女マラソンが行われ、選手の足元にも視線が注がれた。 ◇ナイキ1強から始まった歴史 世界各国の…スポーツ 13時間前 毎日新聞
-
フィギュア・ロンバルディア杯Vの住吉りをん 「自信に」 帰国取材
フィギュアスケートのチャレンジャー・シリーズ(CS)、ロンバルディア杯(イタリア)に出場した日本女子選手が15日、東京・羽田空港に帰国。国際スケート連盟(IS…スポーツ 15時間前 毎日新聞
-
男子マラソンで異例の同タイム決着 どう判断した? 世界陸上
陸上の世界選手権東京大会は第3日の15日、男子マラソンがあり、1、2位を競い合った2人の選手が同タイムでフィニッシュし、写真判定で優勝者が確定した。 42・…スポーツ 15時間前 毎日新聞