“都市伝説”の再来? 夏の甲子園決勝進出・沖縄尚学の地元では…

2025/08/22 18:55 

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 第107回全国高校野球選手権大会で、沖縄尚学が夏の甲子園で初の決勝進出を果たし、14年ぶりの頂点を目指す日大三(西東京)と23日に対戦する。

 地元航空会社が大阪―沖縄線を臨時増便、クラウドファンディングに支援金が続々――。

 沖縄県勢としては2010年の興南以来15年ぶりの夏決勝となり、地元では大きな盛り上がりを見せている。

 ◇「車も人もいませんでした」

 「決勝進出おめでとうーーーーー 最後8回くらいの(国道)58号線 車も人もいませんでした」

 那覇市の電気通信会社「沖縄セルラー電話」は準決勝があった21日、地元のそんな様子を公式X(ツイッター)に投稿した。

 高校野球人気が高い沖縄では、県勢が活躍すると通りから人がいなくなる“都市伝説”があるという。

 「これが沖縄の都市伝説かぁ~ 県民全力で応援中ですよねぇ~」

 沖縄セルラー電話以外にも、がらんとした通りの写真を投稿する人や、パブリックビューイングで盛り上がるショッピングモールの映像を投稿する人が相次いだ。

 ◇大阪―沖縄線を増便

 そんな熱狂ぶりを受け、那覇市に本社を置く日本トランスオーシャン航空(JTA)は、決勝が行われる23日と翌24日の大阪―沖縄線を増便すると発表した。

 「現地で応援したい」という熱い要望に応えたものだといい、「これからも、『うちなーの翼』として、保有するすべてのリソースを最大限活用し、県民・地元企業・団体など沖縄県の皆さまのお役に立てるよう尽力してまいります」としている。

 また、クラウドファンディングサイト「支援パッと来る」では、7月23日から沖縄尚学の甲子園出場に伴う遠征費などの支援が呼び掛けられ、8月22日午後6時までに3000件近くの寄付があった。目標金額1000万円も上回っている。

 「ウチナーンチュに勇気をありがとう! 最後の最高の舞台で全てを出し尽くせ!!」

 「感動しました!! 絶対優勝する!! 応援してます」

 特に21日以降は、サイトのコメント欄にそんな声が多数寄せられている。

 阪神甲子園球場で準決勝を観戦した沖縄出身のお笑い芸人、「スリムクラブ」の真栄田賢さんも自身のXに、「偶然、帰りの沖縄尚学の選手のバスに手を振ったら窓あけてくれました 引率の先生が『真栄田さーん!』と言ってくれたので『沖尚イイーヨー!』と返しましたが、反応はボール気味でした」としつつ、「決勝戦応援します!!」と投稿した。【川上珠実】

毎日新聞

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