巨人・田中将大、またしても198勝で滞留 五回に追いつかれ降板

2025/08/13 21:09 

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 ◇◯中4―3巨●(13日・東京ドーム)

 またしても白星を積み上げられなかった。節目の日米通算200勝まで残り二つに迫っている巨人の先発・田中将大は、勝ち投手の権利を目前とした五回に3点差を追いつかれて降板。5回3失点で自身に勝ち負けはつかなかったが、チームは敗戦。「絶対にリードを保ったまま降りないといけなかった」と嘆いた。

 五回1死一塁から味方の送球エラーで1点を許した。「何とかカバーしたい思いが強かった」というが、大事なところでボールを操りきれず。痛恨だったのが、直後の五回1死二塁で、上林誠知に右越えの適時二塁打を浴びた場面だ。

 初球は外角への148キロ。空振りは奪ったが明らかにタイミングが合っていた。2球目の直球は、引っかけて内角低めのボール。3球目も直球を選択したが、真ん中付近への甘い球となり、仕留められた。結果論ではあるが、安易な攻め方に見えた。

 2死後に、ボスラーに中途半端な高さのスプリットを仕留められて同点の中前適時打。何とか後続は断ったが、ダッグアウトに戻りながら天井を見上げた表情は悔しさに満ちていた。「悪くはなかったけれど、細かいところはまだまだ」と振り返った。

 先発要員が足りなくなる9連戦という特殊事情のなかで与えられた2度の先発機会は、生かせなかった。近いようでいて、遠い200勝。次の登板機会が保証される立場にないだけに、余計もどかしい結果となった。【岸本悠】

毎日新聞

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