大の里の横綱昇進確定 横審満場一致の「文句なし」にかかる期待
大相撲夏場所で2場所連続4回目の優勝を果たした大関・大の里。26日の横綱審議委員会(横審)で横綱への推薦が満場一致で決まり、昇進が確定した。
2連覇での横綱昇進は13年ぶりとなる。
委員から聞こえたのは「新時代」への期待の声だ。【飯山太郎】
横審の横綱推薦の内規は「大関で2場所連続優勝か、それに準ずる好成績」。
だが、「満額」の2連覇による横綱昇進は2012年秋場所後の日馬富士が最後となっていた。
久々の連覇昇進に大島理森委員長(元衆院議長)は「見事な成績。何よりも泰然とした相撲だった。委員の共通認識として『文句なし』との意見だった」と評価した。
角界には横綱昇進で「苦い経験」がある。
大関・北尾は1986年夏場所で12勝、翌名古屋場所で14勝。幕内での優勝経験はなかったが、横綱に昇進した。
「双羽黒」のしこ名で相撲をとったが、当時の師匠との対立から87年末に部屋から脱走する騒ぎを起こし、そのまま廃業する。横綱昇進後も優勝はなかった。
その後、横綱昇進は「厳格化」されていった。
90年名古屋場所後の旭富士(現伊勢ケ浜親方)から、12年秋場所後の日馬富士までは、いずれも「大関での連覇」による昇進だった。
大関・貴ノ花(後の横綱・貴乃花)は94年名古屋場所は11勝で、翌秋場所で6回目の優勝を全勝で飾った。しかし昇進は見送られ、次の九州場所を全勝で連覇して横綱となった。
「緩和」されたのは、14年春場所後の鶴竜(現音羽山親方)からだ。
鶴竜は、この年の初場所で14勝し、白鵬(現宮城野親方)に敗れたものの優勝決定戦に進んだ。春場所でも14勝して初優勝し、横綱となった。
その後に続く稀勢の里(現二所ノ関親方)、照ノ富士(現照ノ富士親方)、豊昇龍も大関としての連覇はなかった。
今場所の千秋楽では「先輩横綱」の豊昇龍が大の里の全勝を阻み、意地を見せた。
名古屋場所(7月13日初日)で東西の最高位に2人が並び、ともに皆勤すれば「横綱決戦」が実現する。
鹿島茂委員(フランス文学者)は「両横綱が頑張って、千秋楽全勝対決というようなことがしばらくない。『大豊時代』になることを期待している」と胸を膨らませた。
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