苦節30年以上、「ひこにゃん」がいる彦根城が世界遺産候補に

2026/10/11 09:00 

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 彦根城についてQ&A形式で分かりやすくまとめました。

 Q 人気ゆるキャラ「ひこにゃん」がすむ彦根城が世界遺産になるかもって聞いたよ。

 A はい。国の文化審議会が9月、世界文化遺産の推薦候補に選びました。来年2月1日までに政府が推薦書を国連教育科学文化機関(ユネスコ)に提出し、順調にいけば2028年夏に登録が審査されます。

 Q どんな城なの?

 A 小高い山の上にあり、関ケ原の戦い(1600年)の後、徳川家康の命で04年に着工し、22年に完成しました。徳川家にとって彦根は東西を結ぶ戦略上の要衝で、信頼されていた彦根藩主の井伊家が代々、居城にしました。明治初期に解体されそうになりましたが、大隈重信が天皇に進言して保存されたという説もあります。天守は1952年に国宝指定されました。ちなみに、ひこにゃんは築城400年祭のキャラクターとして2006年に誕生しました。

 Q いつから世界遺産を目指していたの?

 A 政府が作成する世界遺産の「暫定リスト」に載ったのは92年です。しかし、翌年に姫路城(兵庫県)が世界遺産登録されたため、その違いをどうアピールするか、彦根市と滋賀県が検討を重ねてきました。

 江戸時代は約260年間、大きな戦乱がほとんどなく社会が安定しました。基盤となったのが幕藩体制。将軍から領地を任された大名による統治システムです。この仕組みを象徴する遺産が彦根城だと位置付けました。

 Q ようやく、推薦候補に決まったんだね。

 A イコモス(ユネスコの諮問機関)は24年の「事前評価」で推薦を支持する一方、いくつかの課題を挙げました。その助言を踏まえ、独自性に関わる説明を充実させたことなどが奏功したようです。世界では紛争が絶えません。彦根城が世界遺産になって「天下太平の世」を発信できるといいですね。【伊藤信司】 

毎日新聞

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