警視庁で警察官「3000人」足りず 採用不調で治安にも影響か

2026/08/25 07:01 

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 首都・東京の事件捜査や警備を担う警視庁で今年度、4万3619人の警察官の定員に対して3060人の欠員が生じている。充足率は4月時点で93・0%と全国平均の97・1%を大きく下回り、最下位だ。「東京都民に不安を与えたくない」(幹部)として警視庁は詳細を公表していないが、110番の対応時間が延びるなど、治安上の影響が出始めている。

 警察庁によると、警視庁にいる警察官は4月1日時点で4万559人。都条例で定められた定員に対し、3060人(7%)足りない状況になっている。警視庁の人事担当幹部によると、このうち1523人は育休明けの職場復帰から1年未満の数で、都条例により欠員扱いになっているものの実際には稼働している。ただ、それを除いても人不足は急速に深刻化している。

 その原因は、主に採用の不調とみられる。警視庁ではここ数年、「大企業が集まる東京では特に民間に人材が流れがち」(幹部)のため、十分な採用ができていない。加えて、「売り手市場」の中でステップアップを目指す若手・中堅警察官の離職も相次いでいるという。

 警視庁地域部によると、110番の増加と人員不足を背景に、110番を受けてから警察官が現場に到着するまでの時間が徐々に延びつつある。担当者は「110番の件数自体が増え続けている。人命に関わるような事案は優先的に対応しており、凶悪事件での対応時間は維持している」とする。

 このほか、一部の警察署や825ある交番でも運用の見直しが進められている。【山崎征克、春増翔太、深津誠】

毎日新聞

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