「次世代へ語り継ぐことが使命」 戦没者追悼式、記憶の継承誓い

2026/08/15 12:37 

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 81回目の終戦の日を迎えた15日、政府主催の全国戦没者追悼式が東京都千代田区の日本武道館で開かれた。天皇、皇后両陛下や高市早苗首相、戦没者遺族ら4180人が参列した。日中戦争や第二次世界大戦で犠牲になった約310万人を悼み、記憶の継承を誓った。

 式典には全国から3112人の遺族が参列した。正午の時報に合わせて、1分間の黙とうをささげた。続いて天皇陛下が「戦陣に散り戦禍に倒れた人々に対し、心から追悼の意を表し、世界の平和と我が国の一層の発展を祈ります」とおことばを述べられた。昨年までと同様に「深い反省」という言葉を用い、戦争の惨禍が繰り返されないことを願った。

 高市首相は式辞で「戦争の惨禍を二度と繰り返させない。歳月がいかに流れても、この決然たる誓いを世代を超えて継承し貫く」と述べた。続けて、日本が国際社会の中で重要な役割を果たすことができるとし「希望を持てる日本を、安全で安心して暮らせる社会を、創り上げる」と力を込めた。戦没者の遺骨収集については「国の責務として全力を尽くす」と意欲を示した。アジア諸国への加害責任には触れなかった。

 遺族を代表して、岐阜県大垣市の金森武士さん(84)が追悼の辞を述べた。金森さんの父は1942年2月、生まれて1週間ほどの金森さんを残して出征。その後、フィリピン・ルソン島で32歳の若さで亡くなった。金森さんは「遺族は戦争の悲惨さや残された家族の苦労を身をもって知っている。今日の平和が尊い犠牲のもとにあることを忘れてはならない。次の世代へと語り継いでいくことこそが我々に課せられた使命だ」と訴えた。

 厚生労働省によると、事前に参列の意向を示した遺族約3200人のうち、戦没者の配偶者は1人。戦後生まれは56%と2年連続で半数を超え、世代交代が進む。【宮島麻実】

毎日新聞

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