2033年の伊勢神宮式年遷宮へ「川曳」始まる 3600人参加

2026/07/25 18:28 

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

 伊勢神宮の社殿を建て替える2033年の式年遷宮に向け、神領民と呼ばれる市民らが五十鈴川をさかのぼって内宮(ないくう)の用材を運ぶ「川曳(かわびき)」が25日に始まった。三重県伊勢市二見町松下の神領民で構成する松下奉曳団(ほうえいだん)を先頭に、7地区の合わせて約3600人が計10本の用材を内宮へ納めた。

 厳しい暑さのなか、そろいの法被を着た団員らは腰まで水につかってずぶぬれ。時折綱を洗うようにして水しぶきを上げながら、浦田橋の少し下流から内宮神苑(しんえん)までの約1キロを「エンヤ」の掛け声やホラ貝に合わせて綱を曳(ひ)いた。

 五十鈴川には石が並ぶ「堰(せき)」と呼ばれる難所があり、団員らは足元がすべらないよう気を配りながら堰を越え、用材を載せた木そりを慎重に前へ進めた。

 各奉曳団は休憩を挟みながら約3時間半かけて内宮に架かる宇治橋に到着。橋のたもとから内宮域へ一気に木そりを引き入れる見せ場では、木遣(きや)りで気持ちを高め、急な坂を全力で駆け上がった。

 約500人の団員の熱中症対策に気を配ったという松下奉曳団の山中茂宏団長(71)は「暑かったけれど風があったのでよかった。内宮に近づくにつれ一体感が増した。来年の川曳につながると思う」と話していた。

 今夏の川曳は8月2日までの週末に行われる。最終日には天皇、皇后両陛下の長女愛子さまの視察が予定されている。【下村恵美】

毎日新聞

社会

社会一覧>

注目の情報