「顧問が出張届け出を失念」 磐越道バス事故、北越高が県に説明
福島県郡山市の磐越自動車道で北越高校(新潟市)の運動部員を乗せたマイクロバスがガードレールなどに衝突し男子生徒1人が死亡した事故で、高校が新潟県などの調査に対し、「顧問が(遠征に必要な)出張の届け出を失念していた」と説明していることが関係者への取材で判明した。顧問は報告しないまま出発し、管理職は事故の発生によって初めて遠征を知ったという。
関係者によると、顧問の引率は出張に位置づけられており、今回の遠征は学校の内規で管理職への申請が必要だった。顧問はこの手続きを怠り、管理職は遠征を把握していなかった。
高校は「(事故に遭った部かどうかに関わらず)出張の申請が直前に提出されたことは過去にもあり、その際には担当教員に注意してきた」「全く知らないまま遠征に出発した事案は、把握している限り他にはない」などと説明したという。部活動を所管する文部科学省の担当者は「あり得ない対応だ」と批判している。
◇見積書や契約書もなく
一方、事故に関する国土交通省と文科省の調査では、バスの運行会社も事故が起きるまで同社の営業担当者が関与していると知らなかったことが明らかになった。高校の危機管理マニュアルに校外活動における危機未然防止策の記載がなく、学校と運行会社は見積書や契約書を交わしていなかった。
両省によると、高校の顧問とバス運行会社の営業担当とのやりとりを経てレンタカーと運転手が手配された。運転手は有償での旅客運送に必要な2種免許を持たずに、無許可で有償運送した「白バス」行為の疑いもあるが、国交省の担当者は「どう契約されたかの詳細が書面に残っておらず、事実確認をしている最中だ」と述べるにとどめた。
事故は5月6日に発生。顧問は積み荷の関係から生徒だけをバスに乗せ、自家用車で別々に移動していた。学校側は事故後、部活動の安全管理を顧問らに一任していたことに不備があったと認めている。【斎藤文太郎】
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