「ナフサ危機」でシンナー高額出品相次ぐ フリマサイト監視強化
原油由来の「ナフサ」の供給不安から、品薄になった塗料用シンナーがフリマサイトに高額出品され、運営事業者が監視を強化している。引火性があり以前から出品禁止になっているサイトが多く、SNSでは高額転売や安全性を問題視する声が上がっていた。
◇「パトロール強化する」
「不正な出品の検知に努めているが、一部網羅できておらず、(指摘を受け)削除対応をした」
大手フリマサイト「楽天ラクマ」の担当者は、毎日新聞の取材に対してそう回答した。
楽天ラクマは「シンナーなどの有機溶剤」を出品禁止とサイトで明記していたが、出品が一時相次いでいた。
担当者は「今後、特定のキーワードによる自動検知や目視確認によるパトロールを強化する」とした上で、「不正商品の可能性がある商品を出品された場合には、警告のポップアップを表示するなどの措置を強化する」と説明した。
メルカリは、シンナーと明記していないものの「危険物や安全性に問題があるもの」の出品を禁止している。担当者は取材に対し、「シンナー類は出品禁止物に該当する」との見解を明らかにした。
また、ヤフーオークションやヤフーフリマを運営するLINEヤフーの担当者も、「適切性を確認し、出品の削除等を必要に応じて行う」と回答した。
◇ヤマトも郵便もNG
フリマサイトやオークションサイトでは3月下旬以降、16リットル入りの一斗缶シンナーの高額出品が相次ぎ、一部の出品者は、配送にヤマト運輸や日本郵便を使うと記載していた。
シンナーは消防法第4類危険物(引火性液体)の第1石油類や第2石油類に該当する。ヤマト運輸や日本郵便は取材に、宅急便やゆうパックで配送できないと回答した。
LINEヤフーの担当者は「出品時に選択される配送方法と商品特性の整合性についても確認する」としている。
シンナーはナフサから作られる揮発性の溶剤で、塗料を塗りやすくする希釈剤として使われる。ホルムズ海峡封鎖に伴う供給不安から、メーカー各社は3月下旬以降、値上げや出荷制限に踏み切り、一部の建築、自動車の塗装業者は在庫不足に陥っている。【尾崎修二】
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