「酒酔い運転」に新基準へ、呼気0.5ミリグラム以上 実質厳罰化

2026/03/12 19:49 

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 「危険運転」に該当する飲酒運転に数値基準を設けるのに合わせて、警察庁は12日、道路交通法の「酒酔い運転」に「呼気1リットル当たり0・5ミリグラム以上」という基準を新設する方針を明らかにした。自民党の部会で説明した。数値基準が明確になることで、酒酔い運転の認定がしやすくなり、実質的な厳罰化になる。

 政府は、「正常な運転が困難な状態」で交通事故を起こした危険運転致死傷罪の要件を見直す自動車運転処罰法の改正案を今特別国会に提出する方針。飲酒運転について、法制審議会(法相の諮問機関)は2月、呼気1リットル当たり0・5ミリグラム以上とする数値基準を答申していた。

 これを受けて、警察庁は飲酒の影響について「正常な運転ができない恐れがある状態」という類似の規定がある酒酔い運転への適用も、同じ数値基準が採用できると判断した。政府は道交法の改正案も今国会に提出する見通し。

 酒酔い運転は、事故を起こしていない場合でも適用され、これまで数値基準はなかった。「酒気帯び運転」の「呼気1リットル当たり0・15ミリグラム以上」という数値基準は変更しない。

 警察庁によると、2025年の酒気帯び運転の摘発は1万9515件だった一方で、酒酔い運転は884件しかなかった。アルコール検知器で高い数値が確認されても「足元がふらつく」「ろれつが回らない」といった状況がなければ適用しにくい面があったという。【深津誠】

毎日新聞

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