「あの日のことは忘れない」 東京大空襲から81年、都庁で平和式典

2026/03/10 20:25 

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 約10万人もの命が奪われた東京大空襲(1945年)から81年となった10日、東京都新宿区の都庁で「都平和の日記念式典」があり、約400人が黙とうをささげた。

 小池百合子知事は「今日の平和と繁栄は多くの尊い犠牲とご遺族や被災された方々の苦難の歴史の上に築かれたもの。戦争の悲惨な記憶を風化させることなく、しっかりと語り継ぎ、平和の大切さを伝えていかなくてはならない」とあいさつした。

 また、44年に当時12歳で女学校からの下校途中に米爆撃機B29による空襲に遭った小町悦子さん(94)=東久留米市=が体験を語った。駅までの途中の森に差し掛かった時にB29が現れた。風を切る音の後に、爆弾がさく裂する音が聞こえた。狙われていると思い、急いで雑木林の中に隠れ、身を伏せた。小町さんは「爆撃を受け、友達と指切りをして(助かったことを忘れないようにと)誓ったあの日のことは忘れることができない一生の恐ろしい思い出の一つ」と振り返った。

 さらに、「平和の社会はお互いの努力から生まれる。日本の平和は日本の宝だと思う」と述べた上で、世界情勢に触れ「英知を持って、平和を守っていく努力を皆様にお願い申し上げたい」と結んだ。【柳澤一男】

毎日新聞

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