パレスチナ人民闘争戦線、広島で講演 ガザでの集団虐殺に抗議
パレスチナ自治区ヨルダン川西岸地区を拠点に、イスラエル軍による占領の終結を求めて抗議活動している「パレスチナ人民闘争戦線」(PPSF)指導部のモハマド・アローシュさんが13日、広島市西区で講演し、「人間の命や尊厳を守れるよう、世界の同志と連帯したい」と訴えた。
アローシュさんはヨルダン川西岸のトゥルカルム在住。イスラエル軍の占領政策やガザ地区でのジェノサイド(集団虐殺)に抗議する街頭集会を開き、パレスチナ人の民族自決権の実現を目指して活動している。 ZENKO(平和と民主主義をめざす全国交歓会)の招きで来日し、「止めようガザ虐殺! ZENKOパレスチナ連帯ツアー」で広島、神奈川、大阪で講演した。
広島集会では、多くの学校が破壊されたガザの難民キャンプで補習授業をしたり、イスラエル軍の攻撃を受けるトゥルカルムのオリーブ畑で収穫作業を手伝ったりしたことなど、これまでの活動を報告した。
アローシュさんによると、イスラエルがガザに大規模侵攻を始めた2023年10月以降、ヨルダン川西岸でもイスラエル軍による襲撃が急増。トゥルカルムにある難民キャンプは空爆で破壊されて死傷者が相次ぐほか、避難民がさらなる移動を余儀なくされているという。アローシュさんは「ガザ侵攻で住んでいた場所を追い出された人たちがまた強制的に移住させられている」と指摘し、「完全なる民族浄化だ」とイスラエル軍の攻撃を批判した。
一方、故郷であるトゥルカルムについて語る場面では表情が緩み、「私が子どもの時は(イスラエルと西岸を隔てる)分離壁がなかったので、地中海のビーチでよく遊んだ。農業が盛んで、景色が美しい場所。平和になり、日本の皆さんにもいつか訪れてほしい」と顔をほころばせた。
集会の前に原爆資料館を訪れたアローシュさんは「原爆で廃虚と化した広島のまちにはガザの今日の姿が重なり、子どもの悲しみのまなざしも同じに見えた」と語った。さらに、「広島は過去の苦しみを乗り越え、尊厳を持って生きた人たちの努力を象徴している。パレスチナも世界の仲間とともに、命や土地、人間の尊厳を守れるよう、不屈の精神で闘い続けたい」と訴えた。【武市智菜実】
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