京都府警OBら逮捕 設立した認知症支援法人で利用者の通帳詐取容疑

2025/11/13 11:32 

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 認知症の人や家族を支援する法人の会員から通帳をだまし取ったとして、京都府警は13日、この法人の設立に携わった府警OBの竹内雅人容疑者(61)ら2人を詐欺の疑いで逮捕した。

 捜査関係者によると、竹内容疑者は府警を退職後の2023年4月、京都市左京区で一般社団法人「つなぎ」を知人らと設立した。認知症の人や症状が疑われる人などが会員となり、会員が道に迷って警察に保護された場合、法人が自宅や家族の元に送り届ける活動を始めた。

 竹内容疑者ら2人は今春、法人の会員から通帳をだまし取った疑いが持たれている。

 被害者の家族から府警に相談があり、府警が容疑者らの関与を慎重に調べていた。その後、この通帳を使って現金自動受払機(ATM)で竹内容疑者が現金を引き出す様子が防犯カメラに記録されていたという。

 竹内容疑者は刑事部門で長く勤務し、金銭など他人の財産を盗む盗犯捜査を担当していた時期もあったという。【水谷怜央那、資野亮太】

毎日新聞

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