遺体、傷写真などの「刺激証拠」イラスト化に警鐘 15日にシンポ

2025/11/13 11:15 

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 裁判員裁判で遺体などの写真が採用されづらい現状を考えるシンポジウムが15日、東京都港区のドイツ文化会館で開かれる。弁護士や法医学者らが「『刺激証拠』のイラスト化 隠される真実。」と題して、危機感を訴える。

 「犯罪被害者支援弁護士フォーラム」と、解剖医らが所属する「日本法医病理学会」の主催。

 遺体や傷の写真、血の付いた凶器などは「刺激証拠」と呼ばれる。裁判員の負担に配慮し、写真が白黒にされたり、イラストにされたりすることが多い。

 シンポでは、娘の遺体をイラスト化され、被害が十分伝わらないと感じて傷ついた心境を振り返る遺族のビデオメッセージが流される。法医学者が遺体の状況を写真なしで正確に伝える難しさを説明するほか、元検事の弁護士も登壇する。

 シンポジウムは午後1時から。入場無料。事前申し込みが必要で専用フォームから。オンライン視聴もできる。【安元久美子】

毎日新聞

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