警察官がライフル銃でクマ駆除可能に 岩手・秋田に部隊派遣

2025/11/13 10:39 

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 クマによる人的被害の深刻化を受け、警察官がライフル銃を使ってクマを駆除する任務が13日から可能になった。岩手、秋田両県に他の警察から機動隊の銃器対策部隊の警察官が派遣されており、地元の警察と合同で駆除に対応する。

 クマの出没が例年になく急増しており、猟友会のハンターらの人手不足も踏まえて、警察が緊急的に対応する。派遣期間は、当面の危険が収まるまで。

 今後、被害が深刻化する地域があれば、追加の派遣も検討する。警察庁は12日、全国の警察に、駆除の対応や手順をまとめた通達を出した。

 警察庁はライフル銃を使ったクマ駆除ができるよう国家公安委員会規則を6日に改正しており、13日に施行され任務が可能となる。

 岩手、秋田両県の駆除の現場で対応する警察官は1チーム4人で各県に2チームずつ。1チームのうちライフル銃を携行するのは2人で、射撃手は両県で計8人となる。山中での発砲はせず、人里に出没したクマの駆除にあたる。

 活動部隊はローテーションで現地に入る。最初の1週間で、猟友会と連携してクマの特性の把握や出没場所の確認、射撃訓練を実施。その後の2週間で駆除の対応をする。【深津誠】

毎日新聞

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