ミスチルが打ちひしがれた曲は? 桑田佳祐さんイベントに豪華ゲスト
東京・日本武道館で10月12日に開催されたサザンオールスターズの桑田佳祐さん(69)による音楽イベント「九段下フォーク・フェスティバル’25」には、Mr.Children(ミスターチルドレン)の桜井和寿さん(55)や、シンガー・ソングライターの竹内まりやさん(70)ら、豪華ゲスト5組がサプライズで出演した。
日本の音楽シーンの「オールスター」が集結したステージでは、歌による共演だけでなく、桑田さんとゲストたちとの長年の親交を感じさせる数々のエピソードも披露された。その一部を振り返る。
イベントは「TOKYO FM」開局55周年と桑田さんがパーソナリティーを務める同局の番組「桑田佳祐のやさしい夜遊び」の30周年を記念して開催。「洋邦問わず、ギター1本持ち寄れば誰でも楽しめる“フォーク・ソング(大衆音楽)”を軸にしたライブを」と桑田さんが発案したという。
この日のゲストは他に、人気シンガー・ソングライターのあいみょんさん(30)、ロックバンド「THE YELLOW MONKEY」(ザ・イエロー・モンキー)の吉井和哉さん(59)、そして桑田さんの妻でサザンの原由子さん(68)。事前には「出演者は桑田佳祐 他ゲストあり」とだけ告知され、9000人の観客には当日まで誰が登場するのか一切、秘密にされていた。
最初に登場したのは桑田さんと初共演となったあいみょんさん。意外な組み合わせに会場はのっけから大盛り上がりだった。そして、桑田さんが「音楽的には親戚のようなもの」と語るミスチル・桜井さんの登場で、武道館は割れんばかりの歓声に包まれた。
桜井さんは、ヒット曲「HANABI」を桑田さんのコーラスとともに歌唱した後、ミスチルとしてデビューした1992年の思い出を披露。当時、サザンとミスチルは、音楽プロデューサーの小林武史さんが、それぞれの楽曲制作に関わっていた縁がある。
桜井さんは「僕たちのレコーディング作業中、小林さんが完成したてのサザンのアルバム『世に万葉の花が咲くなり』のサンプル版を聴かせてくれたんです」と切り出し、「(小林さんから)『お前もこういう歌を書いみろ』って言われて……」と笑いも交えて振り返った。そして、当時、素晴らしさのあまり「打ちひしがれた」というサザンの「慕情」を熱唱した。
桜井さんと桑田さんが95年、エイズの啓発とチャリティー活動の一環として「桑田佳祐&Mr.Children」名義で発表した「奇跡の地球(ほし)」も披露した。桑田さんとともにステージで歌うのは2006年以来、19年ぶりとあって、2人の熱唱に涙を流す観客も続出した。
ライブ最終盤には、サザンと同じ78年にデビューした竹内まりやさんが登場。夫の山下達郎さんを含めて、桑田・原夫妻とは互いの楽曲のレコーディングにコーラスで参加するなど深い付き合いで知られる。竹内さんは、ステージで桑田さんを「けいちゃん」と呼び、「弟のような存在」とリラックスした表情で語っていた。
2人はラジオなどで度々ビートルズをカバーしてきた。竹内さんが「今日はけいちゃんがジョンで私がポール(のパート)ね」と言うと、2人はビートルズのアコースティックナンバー「Two Of Us」で声を重ねた。
竹内さんは、桑田さんが食道がんを公表した2010年の思い出も語った。竹内さんがスーパーで野菜を買っていた時、店内から桑田さんの歌声が聞こえてきたといい、「この人は絶対に戻ってきて、歌い続けないといけないと思うと、涙がこぼれてきた」などと回想。その時に流れていたという楽曲「涙のキッス」を歌唱すると、観客は温かい拍手を送り続けていた。
桑田さんは、今回のイベントを企画するにあたって「学園祭のようにしたい。竹内まりやちゃん出てくれないかな」と考え、出演をオファーしたという。竹内さんの快諾に「背中を押された」とMCで話すと、竹内さんは「こんなすてきなメンバーでできるのは、けいちゃんの人徳ですよね」と応じ、終始、なごやかなムードだった。
この日のライブの模様は、11月3日午後4~7時、「FM FESTIVAL 2025 桑田佳祐スペシャル企画!!九段下フォーク・フェスティバル’25」としてTOKYO FMほか全国で放送される。【井上知大】
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