田園都市線と大井町線が運転再開 計1107本運休、65万人に影響

2025/10/07 10:11 

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

 川崎市高津区の東急田園都市線梶が谷駅近くで5日深夜に起きた列車同士の衝突事故で、一部で運転を見合わせていた田園都市線と大井町線は丸1日が過ぎた7日午前0時ごろ、全線で運転を再開した。7日始発からは通常ダイヤで運行している。東急電鉄によると、5~6日に両線は計1107本が運休し、計65万2100人に影響した。

 事故は5日午後11時4分に発生。時速48キロで走行中の上り普通列車が梶が谷駅に入ろうとした際、隣の線路で停車していた回送列車の最後尾車両に衝突し、この車両の一部が脱線した。最後尾車両は上り線にはみ出していたとみられる。乗客と乗員計154人にけがはなかった。

 事故の影響で田園都市線は5~6日に591本、大井町線は6日に516本が運休。6日は始発から田園都市線の渋谷―鷺沼間、大井町線の二子玉川―溝の口間で終日運転を見合わせ、利用客に混乱が広がった。

 国の運輸安全委員会は6日、鉄道事故調査官を派遣。普通列車と回送列車の双方の運転士から状況を聞き取ったほか、列車の傷や脱線した車両を確認した。7日は、同社の車両基地で普通列車の車体を調べる。【木村敦彦、白川徹】

毎日新聞

社会

社会一覧>

注目の情報