万博生まれ「和泉ビリケン」、閉幕まで通天閣に展示 “先輩”の隣で

2025/09/21 09:15 

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 大阪・関西万博の会場で5月に制作された「和泉ビリケン」像が、通天閣=大阪市浪速区=の「ビリケンさん」の隣に展示されている。万博閉幕日の10月13日までで、その後は和泉市に“里帰り”して市の新たなシンボルとして活用される。

 和泉ビリケンは高さ56センチ、幅34センチ、重さ18キロで、和泉市産の樹齢約120年のスギでできている。5月18日に万博会場であった和泉市デーのイベントで、チェーンソーを使って彫り出された。6月20日から同市役所で展示されていた。

 今回、市が通天閣や南海電鉄とコラボし、「和泉ビリケン パワー注入式」を企画。幸福の神様として親しまれる先輩ビリケンと並べて“修行”させ、箔(はく)をつけることにした。

 和泉ビリケンは12日、辻宏康市長と一緒に南海和泉中央駅から特急・泉北ライナーで新今宮駅へ。駅構内や車内では、5月に誕生したばかりという理由でベビーカーに乗せられた。新今宮駅からは人力車に乗って通天閣まで移動し、通天閣ビリケンと対面した。

 式典で、通天閣観光の高井隆光社長は「和泉ビリケンが多くのお客様に愛され、笑顔と幸せを届ける存在になってほしい」と歓迎。2体のビリケンの両足裏を合わせ、通天閣ビリケンのパワーを注入する儀式をした。

 和泉ビリケンは10月19日、和泉市の「道の駅いずみ山愛の里」で開く秋の味覚祭でお披露目される。道の駅で展示するほか、市内のイベントにも登場する。辻市長は「元気の象徴になり、市にたくさんの幸福を運び、市の発展の神様として頑張ってほしい」と期待を寄せている。【中村宰和】

毎日新聞

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