秋篠宮妃紀子さま59歳の誕生日に文書公表 成年式は「大きな節目」

2025/09/11 00:00 

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 秋篠宮妃紀子さまは11日、59歳の誕生日を迎えられた。

 これに先立ち宮内記者会の質問に文書で回答。長男悠仁さまの成年式の一連行事が終了した安堵(あんど)と感謝の気持ちを明かし、「家族にとっても大きな節目の一つ」と記した。

 戦後80年の今年、戦争体験者や平和活動を続ける人々との交流を重ねており、「日本のこと、世界のことにより目を向ける糸口になった」ともつづった。

 文書では、成年式に向けてご夫妻と一緒に専門家から学びを深めた悠仁さまの様子を「儀式の意義と共に自らの責任と務めを感じたよう」と振り返った。

 成年皇族としての歩みに「一つ一つの務めを大切にし、役割を担って自分の道を歩んでほしい」と期待した。

 今春に筑波大学(茨城県つくば市)に進学した悠仁さまが、秋篠宮邸の畑で育てた野菜を使い、大学近くの住居で自炊しているという成長ぶりのエピソードも紹介した。

 紀子さまは今夏、公的にも私的にも広島市を訪ねた。被爆直後に救護所となり、壁に被爆者の消息を知らせる伝言が残る袋町小学校平和資料館、原爆被害を耐え抜いた被爆樹木などを通じて、「戦争の記憶は過去に留(とど)まるものではなく、現在につながっているとの思いを強くした」という。

 母子保健など多様な分野で単独での公務にも励む。「人々の命と暮らしを守るために尽力する関係者と共に、私の立場でできることに取り組んでいきたい」とつづった。

 また、ご家族の日常の一端も紹介。

 美術展鑑賞後にミュージアムショップで秋篠宮さまとそれぞれクリアファイルを購入するのが「小さなブーム」。

 次女佳子さまは、初めて記者会見に臨む悠仁さまに自身の経験を踏まえてアドバイスしていた。

 運転免許を取った悠仁さまは、秋篠宮さまの大学生時代からの愛車、山吹色のビートルで赤坂御用地内を時々ドライブしている。

 米国で暮らす長女の小室眞子さんの出産にも触れた。

 初孫誕生を喜び、「(夫の圭さんと)初めての子どもを慈しみ育てているようでほほえましく感じている」という。「穏やかな日々と幸せを願っています」と記した。【山田奈緒】

毎日新聞

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