藤井聡太王位が6連覇 通算タイトル獲得4位タイ、渡辺明九段と並ぶ

2025/09/10 20:19 

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 将棋の第66期王位戦七番勝負(新聞三社連合主催)の第6局が9、10の両日、東京都渋谷区の将棋会館で指され、藤井聡太王位(23)が挑戦者の永瀬拓矢九段(33)に151手で勝ち、4勝2敗で防衛、6連覇を果たした。藤井王位はタイトル獲得通算31期で、渡辺明九段(41)と並ぶ歴代4位タイとなった。

 第3局まで藤井王位が制して王手をかけたが、その後、永瀬九段が連勝して巻き返していた。第6局は静岡県牧之原市で開催予定だったが、5日に市内で突風による甚大な被害が出たため牧之原市が開催を辞退し、将棋会館に対局地を移した。対局前日に対局室での検分や前夜祭も行われない異例の事態となった。

 角換わり戦から永瀬九段が攻めて藤井王位が受けに回る展開が長く続いたが、藤井王位が満を持して反撃に転じると一気に敵玉を追い詰め、熱戦に決着をつけた。

 藤井王位は終局後、「シリーズ後半に内容も含めてうまくいかないところが多かった。(タイトル獲得数は)全く意識していなかったが、渡辺九段と並ぶことができて光栄です」と語った。【丸山進】

毎日新聞

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