流山児★事務所が「ガム兄さん」再演 詩人・平田俊子さんの初期戯曲
劇団「流山児(りゅうざんじ)★事務所」の舞台「ガム兄さん」が、東京都新宿区早稲田町の小劇場「Space早稲田」で上演されている。現代社会を鋭いまなざしで見つめ、詩集「戯(ざ)れ言(ごと)の自由」で紫式部文学賞を受賞(2016年)した詩人の平田俊子さんの初期の戯曲の改訂版で、都会の中で孤独に生きる男性たちを描いた物語だ。
木造アパートの一室で暮らす失業中の「兄」のもとに、妹の夫である「義弟」がやってきた。この日は妹が家出をして行方知れずになってからちょうど「49日」にあたる。お互いに、孤独にさいなまれる兄と義弟。そこへ、登山道具を抱えて「隣の部屋に越してきた」という男性と「ガム売り」の女性が相次いで訪ねてきた――。
同劇団は、アンダーグラウンド(アングラ)の演劇を追求する流山児祥さん(77)が有志と1984年に旗揚げした。「ガム兄さん」は、劇団員の龍昇さんの企画で96年に東京で初演され、今回は劇団創立40周年記念の一環での再演となった。
「平田さんの詩や戯曲には欲望や生と死、社会の不条理などアングラ演劇に欠かせない要素が詰まっている」と流山児さんは話し、「ガム兄さん」については「今の日本の社会のありようを問われている感じがする」。同作のオリジナルは登場人物が男性4人。改訂版では、ガム売りが女性になり、せりふを一部、現代風にアレンジした。
平田さんは「自分がどんなに手を伸ばしても人には届かない。それでも人とのつながりを求める。そうした心のひだをこの作品に込めている」という。
21日まで。詳細は流山児★事務所のホームページ。【明珍美紀】
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