トカラ列島で相次ぐ地震 6月21日から911回 気象庁が緊急会見

2025/07/02 17:29 

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 鹿児島県・トカラ列島近海を震源とする地震の頻発を受け、気象庁は2日夕に緊急記者会見を開いた。6月21日午前8時以降にトカラ列島近海で観測された震度1以上の地震は、7月2日午後4時までに911回に上った。

 2日午後3時26分ごろには、同県十島村で震度5弱を観測する地震があった。震源の深さは約10キロ、地震の規模を示すマグニチュードは5・5と推定される。2日にトカラ列島で震度5弱を観測するのは2回目。付近で地震が頻発するようになった6月21日以降では3回目。

 会見した気象庁の海老田綾貴・地震津波監視課長は「地震が頻発し、住民の不安が払拭(ふっしょく)できないと考えて会見を開いた。過去に地震が頻発した際も、そのパターンはまちまちで、今回の地震がいつ終わると言うことは申し上げられない」と述べた。

 住民に対して「身の安全を確保すること、すぐに避難できる準備をしていただくこと、家具の倒壊に注意し、高い所から物が落ちてこない場所で寝てほしい」と呼びかけた。【加藤昌平】

毎日新聞

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