無料通信アプリ「ＬＩＮＥ」で米大リーグ・ドジャースの大谷翔平選手になりすまし、８０代の女性から現金１００万円をだまし取ったとして、警視庁高輪署は２４日、ともにネパール国籍で東京都足立区の職業不詳、ニウレ・スマン・クマール（２６）と父親のシャルマ・パドマ・ナス（４４）の両容疑者を詐欺容疑で逮捕した。

　逮捕容疑は氏名不詳者らと共謀して、２０２４年１１月上旬～中旬、ＬＩＮＥで大谷選手になりすまし、港区の８０代女性に「私は世界一の人間だから保険料が高い。何千万円が必要だが足りない」「僕の保険料を払ってくれませんか」などうそのメッセージを複数回にわたって送信。ニウレ容疑者が大谷選手の代理人になりすまして、１１月２２日に女性の自宅近くで現金１００万円をだまし取ったとしている。両容疑者は容疑を認めているという。

　同署によると、ＬＩＮＥのアイコンは大谷選手の写真でアカウント名も「ショウヘイ　オオタニ」だったという。ニウレ容疑者は受け取った現金のうち大半をシャルマ容疑者の口座に入金。この女性からはさらに数百万円をだまし取ったとみて調べる。【木下翔太郎】