万博で“知の甲子園”『Q-1』決勝進出高校が決定 エントリー293→3チーム 青森、東京都…

2025/06/24 20:18 

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

『Q-1 ~U-18が未来を変える★研究発表SHOW~』セミファイナル(C)ABCテレビ

 大阪・関西万博で7月22日に開催される“知の甲子園”『Q-1 ~U-18が未来を変える★研究発表SHOW~』決勝に進出する3チーム(高校)が、24日までに決定した。

 次世代を担うU-18たちが、学校で教わる知識を飛び越えて、自らの興味や関心から“問い(=Question)”を設定し、好奇心のおもむくままに探究に取り組み(Quest)、導き出した研究結果を9分間で発表する。今年は第4回大会となり、過去最多となる39都道府県+アメリカから293チームがエントリーした。

 このほど、1次選考(書類審査)と2次選考(動画審査)で選出された16チームに特別出場枠の1チームを加えた17チームによるセミファイナルが都内で行われ、決勝に進む3チームが選出された。

■『Q-1 ~U-18が未来を変える★研究発表SHOW~』2025年大会
・決勝進出チーム
青森県立名久井農業高等学校 
「環境汚染と健康被害を防ぐ農薬の泡散布システムの開発」
農薬による健康不安に着目し、散布の仕組みを再検討し環境保全型技術の開発を目指した。液体での使用が一般的な農薬を泡散布するシステムの実証だけでなく、農薬の主原料である合成界面活性剤に代わる天然素材を用いた、環境にやさしい農薬の実効実験成果も発表。環境汚染と健康被害を防ぎ、さらには泡散布による作業時間や使用量比較から有効性を導き出した。このプレゼンには社会課題を解決するアイデアとして審査員たちも大注目していた。

東京都立立川高等学校
「ビデオと電波を用いた流星の自動観測システムの構築」
“流星はどこからやってくる?”という着眼点から、同校の天文気象部が研究したのは流星の自動観測システムだ。流星観測をすることで、彗星や小天体、高層大気の物理的な様子解明といった宇宙の謎の探求に挑んだ。防犯ビデオを使った観測装置の開発から試行錯誤を重ね、電波観測による流星を自動検知するプログラム開発へ。2024年の「ペルセウス座流星群」や「ほうおう座流星群」の軌道分析などを独自実験し、伝播加速領域の可視化を試みた。

鹿児島県立国分高等学校
「硫化水素濃度の簡易測定法の開発~全国の中学校の硫化水素による実験事故を未然に防ぐ~」
日本全国の中学校での実験授業で多く発生している硫化水素による実験事故をゼロにすることを目指した。中学校の先生方へのアンケートから“硫化水素測定器が高価なため全国の中学校に設置されていない”という課題を浮き彫りにし、安価で正確で誰でも使える硫化水素測定器の開発を実証実験とともに展開。フォトリフレクタを用いた警報装置を試作し、実際の中学校での実験授業での試用に加えて、霧島温泉郷での測定も行った。事故防止につながる技術アイデアに審査員からの質疑応答にも力が入っていた。

・決勝審査員(五十音順、敬称略)
伊沢拓司 (QuizKnock)
スチュアート・ミラー(Google for Education アジア太平洋地域マーケティング統括本部長)
中島さち子(大阪・関西万博テーマ事業プロデューサー/株式会社steAm代表)
野口聡一(宇宙飛行士)
山極壽一(大阪・関西万博シニアアドバイザー/総合地球環境学研究所 所長) ほか

・出演者
MC:林修
アシスタント:大仁田美咲(ABCテレビアナウンサー) 
リポーター:須貝駿貴(QuizKnock)、
ゲスト:ギャル曽根、チャンカワイ、トラウデン直美

開催日時:2025年7月22日(火)午後1時開演(予定)
開催場所:大阪・関西万博 EXPOホール「シャインハット」
観覧:予約不要
※座席に限りあり
※観覧無料、万博入場料(チケット)は別途必要

・前夜祭(ベスト8によるプレゼン発表)
出演者:MC(未定)
岐阜県立大垣北高等学校
大阪教育大学附属高等学校 平野校舎
兵庫県立姫路東高等学校
岡山県立倉敷天城高等学校
愛媛県立西条高等学校 ほか
開催日時:2025年7月21日(月・祝)午後5時開演(予定)
開催場所:大阪・関西万博 EXPOホール「シャインハット」
観覧:予約不要
※座席に限りあり
※観覧無料、万博入場料(チケット)は別途必要

・番組情報
番組名『Q-1 ~U-18が未来を変える★研究発表SHOW~(仮)』
放送日時:9月28日(日)午後1時55分~
テレビ朝日・ABCテレビ系列全国ネット
配信:TVer・ABEMAで見逃し配信予定
上記に加え、その他プラットフォームでの配信を検討中
ORICON NEWS

エンタメ

注目の情報