長嶋茂雄さんの通夜しめやかに 原辰徳さん「長嶋茂雄は永久に不滅」

2025/06/08 15:51 

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 プロ野球・巨人で活躍し、3日に89歳で亡くなった長嶋茂雄さんの通夜が7日、東京都品川区内でしめやかに営まれた。喪主で次女の三奈さん(57)をはじめ、現役時代にともに9年連続日本一(V9)を達成した王貞治さん(85)ら当時のチームメートも参列し「ミスタープロ野球」の死を悼んだ。

 長嶋さんのひつぎを乗せた車は7日午後2時33分に東京都大田区の自宅を出発し、その後、巨人の本拠地・東京ドーム周辺を通って斎場へ向かった。

 午後6時に始まった通夜には巨人の現役選手やOBら126人が参列。長嶋さんの現役時代のユニホームや1958年に新人王に輝いた際のトロフィー、V9を達成した73年の優勝ペナントなど長嶋さんの栄光をたたえる品が展示された。

 V9時代のエースだった堀内恒夫さん(77)は弔辞で「今でも起き上がって声がするんじゃないかというふうな錯覚にとらわれます。私の心はまだ整理がつきません。長嶋さんを見て野球を始めて、選手同士としてプレーできたことを光栄に思っております」と別れを惜しんだ。

 現役時代に長嶋さんと同じサードの強打者として活躍した巨人前監督の原辰徳さん(66)も弔辞を読み上げ、「『4番・サード・長嶋』の響きに憧れ、同じポジションを守りたいと強く思いました。常に万人に愛され、朗らかな笑顔を絶やさない方でした。長嶋茂雄は永久に不滅です」と述べた。

 8日は告別式が営まれた。【牧野大輔】

毎日新聞

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