江戸期の青銅鏡、国内最大と判明 直径122センチ 奈良の神社伝来
奈良県明日香村の飛鳥坐(あすかにいます)神社に伝来する江戸中期の「大型柄鏡」が全長141センチ、鏡面直径122センチと青銅鏡で国内最大であることが奈良国立博物館(奈良博)と奈良文化財研究所(奈文研)の調査で分かった。出土品で最大の富雄丸山古墳(奈良市)盾形銅鏡(縦64センチ、幅31センチ)の倍の巨大鏡で、重さも260キロある。奈良博は「江戸期の高度な鋳造技術を示す重要資料」としている。
明治期から飛鳥坐神社で拝殿などに安置されていた鏡で、専門家調査は初めて。裏に刻まれた銘文によると、制作者は京都の鏡師「稲村備後」。伊勢(三重県)の商人が明和5(1768)年、海の安全を願って伊勢神宮周辺の寺社に奉納した。その鏡を明治17(1884)年、大阪の商人が飛鳥坐神社に再奉納した。三重から奈良に移された経緯は不明だ。
伝来品の大型青銅鏡は富山・五百石天満社の鏡(江戸後期、直径106センチ)などが知られるが、飛鳥坐神社の鏡はそれらを上回り、確認された中では国内最大。全長150センチ以上の鋳型を縦に置き、上部から溶かした青銅を注ぐ大がかりな鋳造を行ったとみられる。
中川あや・奈良博広報室長(考古学)は「現代でも制作が困難な超大型鏡。飛鳥坐神社は伊勢神宮ゆかりの『元伊勢』神社のひとつで、その縁で伊勢から再奉納されたのではないか」と話している。
飛鳥坐神社は24日午前10時~午後2時、社務所で大型柄鏡を一般公開する。無料。また建設中の「参集殿」が2026年夏ごろに完成した後は大型柄鏡を置き、常時拝観できるようにする。問い合わせは飛鳥坐神社(0744・54・2071)へ。【皆木成実】
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