立花氏公開の元兵庫県幹部の私的情報「漏えい者不明」 第三者委結論

2025/05/13 13:32 

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 兵庫県の斎藤元彦知事らの疑惑を巡り、文書で告発した元県西播磨県民局長の私的情報とされるデータがインターネット上で公開されたことについて、県の第三者委員会は13日、データを漏えいした人物は県職員の疑いがあるとしたが、特定できなかったとする調査結果を明らかにした。

 県は地方公務員法の守秘義務違反の疑いがあるとして、13日付で容疑者を特定しないまま県警に告発状を提出する方針。

 元局長は2024年3月、斎藤氏のパワハラなど七つの疑惑を告発。これを把握した片山安孝元副知事らが元局長を尋問した際、私的情報が入った元局長の公用パソコンを回収したことが分かっている。

 この情報を入手したとして、政治団体「NHKから国民を守る党」の立花孝志党首は24年11~12月、X(ツイッター)や動画サイトで発信。データのファイル名が写った画像などを明らかにし、ネット上で拡散された。

 元副知事は県議会調査特別委員会(百条委)で私的情報の内容は確認したが、データとして所持したり、他の職員などに見せたりしたことはないと証言。県はネット上に公開された経緯を調べるため、複数の弁護士らでつくる第三者委を設置していた。

 元局長は告発などを理由に懲戒処分を受け、24年7月に死亡した。県が設置した別の第三者委は今年3月、告発者を捜した県の対応について、公益通報者保護法に違反すると指摘している。【栗田亨、山田麻未、稲生陽】

毎日新聞

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