かがり火で照らし「長良川鵜飼」開幕 1300年の伝統、幻想的に

2025/05/12 14:30 

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 岐阜市の「ぎふ長良川鵜飼(うかい)」が11日夜、開幕した。鵜舟のかがり火が川面を照らし、幻想的な雰囲気に包まれる中、観客らは1300年以上の歴史を持つ伝統漁を楽しんでいた。

 烏帽子(えぼし)と腰みのをまとった鵜匠(うしょう)が手縄(たなわ)で鵜を巧みに操り、水中のアユを捕らえると、観覧船から拍手が湧き起こった。鵜舟6隻が横一列になってアユを浅瀬に追い込む「総がらみ」でクライマックスを迎えた。

 初日は観覧船37隻に813人が乗船。11日時点で約5万8000人の予約があるといい、大阪・関西万博によるインバウンド(訪日客)にも期待し、今季は昨年より約6000人増の9万人の観客数を目指す。

 鵜匠代表の杉山雅彦さん(64)は「長くやっているが、毎年同じということはない。一日一日の積み重ねを大事にしながら頑張りたい」と語った。

 この日は岐阜県関市の「小瀬鵜飼」も開幕した。いずれも10月15日まで。【稲垣洋介】

毎日新聞

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