京都・上賀茂神社で御禊の儀 葵祭前に十二ひとえ着て斎王代お清め

2025/05/04 17:49 

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 大型連休後半2日目の4日、全国各地は好天に恵まれ、行楽地は大勢の家族連れらでにぎわった。

 京都市では、15日に行われる京都三大祭りの一つ「葵(あおい)祭」を前に、祭りのヒロイン「斎王代(さいおうだい)」が心身を清める「御禊(みそぎ)の儀」が上賀茂神社(北区)であった。多くの参拝者が見守る中、十二ひとえを着た斎王代が儀式に臨んだ。

 第67代斎王代を務めるのは、東京芸術大大学院2年の山内彩さん(25)=京都市左京区出身。童女(わらわめ)や采女(うねめ)ら鮮やかな装束に身を包んだ約50人の女人列を伴って境内に入った。

 雅楽が鳴り響く中、御手洗(みたらし)川に両手の指先を浸して身を清めた後、人をかたどった木製の形代(かたしろ)に息を吹きかけて清流に流し、けがれを払った。

 山内さんは「(十二ひとえは)すごく重みがありました。身が引き締まる思いです」と話していた。

 葵祭は上賀茂神社と下鴨神社の例祭で、平安時代の宮廷装束に身を包んだ行列が京都御所を出発し、両神社を巡る。【大東祐紀】

毎日新聞

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