福井県警本部長に２５日付で着任した増田美希子氏（４７）が２８日、県警本部で着任の記者会見を行った。同県警では初の女性本部長。同県の課題の一つ、原発警備や北朝鮮による拉致問題について、「最重要課題。原発の警戒警備に万全を期したい。拉致問題は県民・国民の治安上極めて重大。被害者やご家族の気持ちを十分に受け止めながら全容解明に向けて捜査を徹底していきたい」と述べた。

　増田氏は東京都出身、東大教養学部卒。２０００年に警察庁に入庁し、警察庁長官官房企画官兼警備局外事課理事官、警視庁公安部参事官、警察庁警備局警備第２課長などを歴任した。

　県警初の女性本部長となることについて、「職責を果たす上で性別に特別な意味はない」とする一方、「共働きをしながら子育てをする上でのいろいろな課題を共有しながら、職員一人一人が持てる力をしっかり発揮できるような環境を整えたい」と述べた。【萱原健一】