年中無休、24時間入園可能 山形のユニーク動物園が改装オープン
1953年に開園した山形県内唯一の小さな動物園、「河北町児童動物園」。町役場庁舎に隣接し、ポニーやシカ、フクロウなど約30種、130匹ほど飼育され、地域に親しまれている。年中無休・無料で24時間入園可能なユニークな動物園が27日にリニューアルオープンした。
「かほくまなび館 ずーいく」と名付けた2階建ての新施設にはウサギやモルモットなどの展示コーナーの他に動物の関連書籍が並ぶ図書コーナーやイベントなどで活用できるスペースを設けた。また、もともと同園は傷付いた野生動物などを保護する県の野生鳥獣救護所に指定されており、専用の救護処置室を備えた。
リニューアルを契機に「ずーいく」で新たに展示されているのは、南米の鳥「オニオオハシ」。東北の動物園で初めて飼育されることになった。その前で同園学芸員の阿部敏計(としかず)さん(68)は子供たちに語りかけるように説明をしていた。
同町出身の阿部さんは幼い頃から近所にあった同園に通い、生き物が大好きだった。ここは「将来は動物園の飼育員になりたい」と思った原点の場所だ。
東北大農学部卒業後、仙台市役所に勤めた。7年後に同市八木山動物公園へ異動となり念願の動物園勤務を果たした。以来、定年までの30年間、動物たちと共に過ごしてきた。現在は仙台市の専門学校で講師を務める一方、23年からは同園の学芸員として仙台市の自宅から月8回通っている。動物たちの世話をはじめ、イベントの企画や立案に携わっている。今回のリニューアルにも、これまでの経験を生かしアドバイザーの役割を担った。
新たに設置された「ずーいく」の前にある広場で阿部さんはジャンボウサギとふれあう子供たちの姿を見て目を細めていた。「動物の命の大切さを知って、楽しく学んでほしい」と期待を込める。今後もイベントやワークショップを継続的に開催する予定だ。
「自分の夢である飼育員になれたのは河北町児童動物園があったおかげ。古里へ恩返しがしたかった。少しでも貢献できたらうれしい」と新たに出発した動物園を見渡した。【竹内幹】
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