長崎でローマ教皇追悼ミサ 被爆者ら約1000人が参列

2025/04/27 19:34 

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 21日に死去したフランシスコ・ローマ教皇の追悼ミサが27日、長崎市本尾町の浦上天主堂で営まれた。教皇は2019年11月に長崎市を訪問。爆心地公園での演説で世界に向けて核兵器の廃絶を呼びかけ、かつて多くのキリシタンが弾圧を受けて命を落とした歴史にも思いを寄せた。この日のミサには被爆者ら約1000人が参列し、死を悼んだ。

 追悼ミサでは、参列者が献花台に花を供え、祈りをささげた。カトリック長崎大司教区の中村倫明大司教(63)は「教皇さまにとって平和の実現と核兵器廃絶を叫んでいくのは当たり前のことだった。私たちは教皇さまが示されたことをできるよう願っていきましょう」と語った。

 3歳の時に爆心地から約5キロの地点で被爆したカトリック信者の大串照子さん(83)は「教皇さまの体調が良くなるように毎日祈っていた。残念でならない。次の教皇にも核廃絶の思いを継いでもらいたい」と話した。【川島一起】

毎日新聞

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