JR福知山線脱線事故20年 犠牲者悼む朝 安全運行を誓い
兵庫県尼崎市で2005年、乗客106人と運転士が死亡し、562人が負傷したJR福知山線脱線事故は25日、発生から20年を迎えた。事故発生時刻となる午前9時18分、現場近くでは手を合わせたり、白い花束を抱えたりした人たちが犠牲者を悼んだ。
事故現場に設けられた慰霊施設「祈りの杜(もり)」では発生時刻に合わせ、JR西日本の役員らが黙とうをささげた。
続いて慰霊式が営まれ、JR西の長谷川一明社長は「皆様の何ものにも代えがたい尊い命を奪った。事故を起こさなければ幸せで充実した人生を歩み、夢や希望を実現させていたに違いない。誠に申し訳ない」と改めて謝罪。今後については「事故の反省や教訓を後世に継承する。安全な鉄道を築き上げていく」と述べた。
事故で両親を失った東京都の会社員、小杉謙太郎さん(41)は現場を訪れ「(両親には)20年、元気にやっているよと呼びかけたい。子供2人の顔も見せたかった」。20年の月日は「短かったようで長かったというか」と振り返り、「親孝行のためにもしっかりとした人生を歩もうと思う」と話した。
事故発生と同じ時間帯には、快速電車が現場の急カーブを通り過ぎた。車内放送では「この事故を心に刻み、安全運行に努め、改めてお客様から安心してご利用いただけるよう、全力を挙げて取り組んでまいります」とのアナウンスが流れた。
車内では目を閉じて手を合わせる乗客の姿も。通勤で福知山線を利用している会社員の伊藤昭彦さん(38)=兵庫県伊丹市=は「多くの人が犠牲になったことは今でも痛ましく、忘れてはいけない。事故を教訓に安全に運行してほしい」と語った。【小坂春乃、木山友里亜】
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