カズワン運航会社社長、今年も追悼式に現れず 知床観光船沈没3年

2025/04/23 13:59 

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 北海道・知床半島沖で観光船「KAZU―Ⅰ(カズワン)」が沈没し、26人が死亡・行方不明となった事故は23日、発生から3年となり、カズワンが出港した斜里町ウトロで追悼式が開かれた。カズワンの運航会社「知床遊覧船」の桂田精一社長は今年も姿を見せなかった。

 式典には、全国から犠牲者の家族らが参列。会場に設けられた献花所には町民や関係者が花を供えた。桂田社長は2023、24年も出席せず、供花のみ会場に届けていたが、今年は供花もなかった。

 事故で長男の小柳宝大さん(当時34歳)が行方不明となった、福岡県久留米市の男性(66)は「うちの息子はまだ見つかっていない。今日は、船に乗っていて死亡が確認された方々のために冥福を祈りたい」と話した。【伊藤遥、後藤佳怜、本多竹志】

毎日新聞

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