卑弥呼の飼い犬? 纒向遺跡から骨、復元模型の愛称募集 奈良

2025/04/22 17:01 

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 奈良県桜井市は23日から、纒向遺跡出土の犬全身骨格の復元模型「纒向犬」の愛称募集を始める。「卑弥呼の王宮」とされる大型建物近くから見つかっており、愛らしい名前を付けて「卑弥呼の里・桜井」のシンボルとして市のPRに役立てる狙いだ。募集は6月末まで。

 全身骨格は古墳時代初頭(3世紀前半)の1歳半の雌で体高48センチ、体長58センチ。人間なら20歳ぐらいの成犬だ。いずれも天然記念物に指定されている四国犬(土佐犬)や紀州犬と同じ中型犬だが、やや華奢(きゃしゃ)な体形だという。

 古代犬の復元例は、大阪府立弥生文化博物館の展示品として親しまれている「カイト(海渡)」(雄)がある。大阪・亀井遺跡(八尾市)の弥生時代中期末の方形周溝墓から出土した犬骨を元に1996年に復元され、カイトの愛称も公募で決まった。

 纒向犬は23日~6月1日に桜井市立埋蔵文化財センター、6月2~30日に桜井市役所で展示。両会場に愛称応募箱を設けるほか、郵送やインターネットでも受け付ける。結果発表は10月を予定。詳細は桜井市ホームページ内の募集コーナーで。問い合わせは市纒向学研究センター(0744・45・0590)へ。【皆木成実】

毎日新聞

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