エヴァ「初号機」、浜松市役所に登場 市内に新劇場版のモデル地

2025/04/20 15:27 

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

 人気アニメ「新世紀エヴァンゲリオン」に登場する初号機の立像(高さ約6メートル)展示が20日、浜松市役所1階ロビーで始まった。同市天竜区にある天竜浜名湖鉄道・天竜二俣駅は新劇場版のモデル地になっている。市などは他の観光イベントと合わせ、「大阪・関西万博で来日する観光客や、国内外のアニメファンらをゆかりの地に呼び込みたい」としている。

 新世紀エヴァンゲリオンは、1995~96年にテレビ放映された。初号機は、主人公がパイロットとして乗る人型巨大兵器だ。天竜二俣駅は、2007年からの新劇場版シリーズ4作目となる完結編「シン・エヴァンゲリオン劇場版」に出てくる「第3村」のモデル地の一つになっている。

 市や同鉄道などでつくる実行委員会が、立像の展示のほか、市内などをめぐるスタンプラリーや、同鉄道と遠州鉄道によるエヴァンゲリオンをデザインに取り入れたヘッドマークやラッピング電車の運行などを企画。「シン・ハママツ計画」と題する観光活性化事業だ。

 立像の前で20日に行われたオープニングセレモニーで、中野祐介・浜松市長は「万博開催はクールジャパンをアピールする絶好の機会。日本文化の象徴であるアニメの中でもエヴァンゲリオンはその代表で、ゆかりある浜松を楽しんでもらい、十分なおもてなしをしていきたい」とあいさつした。

 セレモニー後に始まった一般公開には、ファンら約150人が列を作った。山口県から来た10年来のファンという同県職員の杉富士子さん(51)は「エヴァンゲリオンはどこまでも進化していくのが魅力です。昨日は天竜二俣駅に行ってきました。立像は予想以上の迫力で大満足」と話した。

 シン・ハママツ計画は来年2月末までで、立像展示は1月25日まで。平日は午前8時半~午後5時15分、土日祝日は午前10時~午後4時。【照山哲史】

毎日新聞

社会

社会一覧>

注目の情報