「宿そのものが目的地」滞在価値向上に“あの手この手”…静岡県内の宿泊施設、需要取り込みへ …

2026/10/01 09:18 

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 秋の行楽シーズンを前に、静岡県内の宿泊施設が滞在型のサービスを充実させ、需要の取り込みに躍起だ。季節ならではの催しや館内で楽しめる環境を整えるほか、宿泊料金に飲食代を含める「オールインクルーシブ」の導入も広がる。物価高で家計の節約志向が続く中、宿そのものを目的地とする体験価値と支出の可視化で選ばれる滞在先を目指す。
 伊豆の国市の老舗旅館「三養荘」は25日から3日間、中秋の名月に合わせたイベントを開く。約20年ぶりに復元した「月見台」で、ジャズの生演奏や地元芸妓(げいぎ)の舞を鑑賞する。今夏の売上高は前年並みにとどまり、日本の猛暑を敬遠したとされる訪日客が約1割減少した。こうした状況を受け、夜間企画の需要の高まりや、非日常空間への没入を求める近年のニーズに応える狙いだ。
 旧三菱財閥の別邸を起源とする同旅館には、敷居の高さを指摘する声もある。そこで、日本庭園を眺めながら抹茶と菓子を楽しむ企画など、周辺住民らが日帰りで気軽に立ち寄れる仕掛け作りを今秋以降も継続する。青木宏之マネジャーは「不足していた地域への発信を強化し、主体的な接点作りに努める」と新規顧客の獲得に意欲を見せる。
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